コラム実はとっても怖い「歯周病」
成人のおよそ8割が患っていると言われる歯周病ですが、実は放置しておくと大変なケースに発展することがあります。ここでは身近な病気である「歯周病」と「全身疾患」の関係ついてお伝えします。
歯周病になると、歯を支える顎の骨が徐々に溶けていき、抜歯のリスクが高くなります。また、歯茎が充血して膿が出たり、口臭の原因になることもあります。そんな歯周病ですが、実は、近年の研究で全身疾患との関連性が分かっています。下記の図をご覧ください。
歯周病や虫歯になると、お口の細かい傷から血管の中に細菌が入り込んでしまうことがあります。健康な状態であれば、免疫力が働いて大事には至りません。しかし、高齢の方など、細菌に対する抵抗力が弱くなっている場合ですと、うまく細菌を処理することができず、ケースによっては血管を通って全身に菌が巡ってしまう恐れがあります。
こうした状況になると、発熱や倦怠感、全身の炎症などが起こるリスクが高まります。最悪の場合には脳梗塞や心筋梗塞、心不全といった命に直結する病気になる可能性が高くなります。免疫力の向上はもちろん、歯周病にならないようケアすることが重要です。
往診で行うこと
1. 虫歯、歯周病の治療、予防
2. 入れ歯の作製、修理、調整
3. 口腔ケアで感染症予防 誤嚥性肺炎の予防
4. 摂食嚥下障害のリハビリテーション
治療費
当院に来院して治療した場合と同じ治療費がかかります。各種保険が適用可能です。
後期高齢者医療制度・介護保険利用の場合
所得に応じて、1~3割が自己負担となります。1か月あたりの医療費自己負担額の上限は所得額に応じて決定されます。個人(または世帯主)の月内医療費を対象として合算し、この上限を超えたものについては、「償還払い制度」により市町村から超過分の償還払いを受けられます。
国民健康保険・社会保険(企業加盟の健康保険)の場合
原則3割負担です。こちらも所得額に応じて1か月あたりの医療費自己負担額が決定されます。上限を超えているものについては、国民健康保険の場合、後期高齢者医療制度と同様に、事後の償還請求が可能です。社会保険の場合は、事前に「高額医療費適用認定証」を発行してもらうことで、上限額以上の支払いそのものを免除してもらうこともできます。
身障者の場合
無料で診療いたします。
ただし、「心身障害者医療費助成申請書」を自治体に提出済みの方に限ります。また、一部立替払いとなる地域もあります。その場合は後日、自治体より返金されます。地域によっては有償での診療になる場合もございますので、事前にご連絡のうえ、当院までご確認ください。
※介護保険:口腔内のケア(在宅のみ)は適用となります。
※出張費および謝礼等は一切いただきません。
診療エリア
当院の所在地から16km圏内にあるご自宅・病院・施設が訪問診療の対象です。
お問い合わせから訪問の流れ
Step 1お問い合わせ
当院にお電話いただき、症状やご要望をお伝えください。
患者さんのご自宅、または施設に伺う日程を調整します。
電話の場合:当院訪問治療担当衛生士がお打合わせいたします。
【電話の場合】Tel 0120-7474-13 045-953-8100
Faxなどの場合:当院より訪問治療担当衛生士が電話いたします。
【Faxの場合】045-951-1316 Faxお申し込み用紙ダウンロード
Step 2 ご自宅・施設へ訪問
ご予約の日時に訪問チームが伺います。
ご自宅以外でも老人ホームや病院などにも伺うことができます。
Step 3 カウンセリング・ご相談
患者さん、もしくはご家族の方に問診票にご記入いただき、詳細を伺います。
治療内容をご説明したうえで、治療をご希望された方のみ治療開始となります。
Step 4 治療
診療では「寝たまま」「車椅子に座ったまま」など、患者さんが楽な姿勢で診療をお受けいただけます。お口全体をチェックし、お一人おひとりに必要な治療と口腔のケア、嚥下訓練などを行っていきます。