主に骨に埋まった親知らずの抜歯ですが、下記にあるような根の治療で治らない病巣を、歯の先と一緒に取り除く外科的治療もいたします。
歯根の先端に病巣(歯根のうほう)があり、 根の治療を施しても症状が消えない。根の先に膿がたまってすぐ腫れたり痛みがでる。こういった場合は、外科的な処置が必要となります。歯の中からの治療で効果が見られない場合、その原因となるところを外科的に取り除いて骨の再生を促すという治療法です。その際、病巣そのものだけではなく、病巣に含まれている歯根も一緒に切除してしまいます。
理由は、歯根の裏側にある病巣まで完全に取り去る為と、もう一つは、病巣の原因となっている組織が歯根に付着していたり、歯根そのものが病巣を形成する原因となっていたりするからです。根の先の歯肉を開き病巣と汚染された歯根尖を取る治療です。30分程度の治療で少し大変な抜歯程度です。
2本歯根の先を取りました
黒い影がなくなり骨が再生中です
あごが十分発達していれば親知らずは正常に生え問題ありません。あごの発育が不十分だと親知らずが生えるスペースがなく横になったり骨の中にうまったままになり色々な障害をもたらします。特に年を取ると骨とくっつき抜歯は大変です。また妊娠・ストレス・体調不良時に突然炎症が起きひどい痛みを起こします。炎症が無いときに抜歯をすることをお勧めいたします。神経と重なっている、骨とくっ付いているなど難症例は安全を考え口腔外科にご紹介いたします。
親知らずにかぶった歯肉が感染して腫れて痛みがでます。まず消毒し抗生剤を投与します。一時的にはおさまりますが再発を起こします。
斜めになった親知らずとひとつ前の大臼歯の間に食物が入り虫歯になります。手前の歯は神経を取らなければなりません。
埋まった親知らずが感染して病巣(歯周のうほう)をつくり周りの骨をとかしていきます。ひどく腫れたり外傷であごをぶつけた場合などあごの骨にひびが入ることがあります。