自然入れ歯は金属のバネがほとんどない入れ歯です。特に前歯には弾力ある歯肉色のプラスチックを バネの代わりに使用し審美的にも優れています。奥歯には入れ歯を安定させるため、金属を使用する場合があります。
バネ付の入れ歯
自然入れ歯
平成14年の医療保険改正に伴い、医療保険の治療内で作製する入れ歯に補強の為の金属ワイヤーを入れることが できなくなりました。その結果、入れ歯の強度を上げるためにプラスチック部分を厚くせざるを得なくなり、細かな かみ合わせの調整が難しくなってしまいました。そのため患者様にとっては、保険治療内の入れ歯は、ご自身の食べる、しゃべる、飲み込むといった舌や口唇、喉の動きにあった入れ歯となりにくく、違和感が残るものになることが多いと考えられます。
一方で、自費の入れ歯の場合は、金属の薄い材料を使用することで、患者様の顎の動きやかみ合わせなどのくせに合わせた調整が可能となり、より快適な入れ歯を作ることが可能です。ただし、精密に作製するためには少し時間がかかります。保険入れ歯は型どりが2~3回で済むのに対して、自費の入れ歯は、型どりや噛み合わせ、歯並びその他の調整に4~8回ほど来院が必要となります。
1日3回365日、食事のたびにどんどん歯はこすれて自然にすり減ってゆきます。快適に食事を楽しむためにも 3年を目安に入れ歯を作り直すことをおすすめいたします。
ご質問は担当医が受けますので、気軽にお声をおかけください。
上あごの所が全てプラスティックでおおわれる
薄い金属で作製してある為に上あごはおおわれない